保証ファクタリングとは

ファクタリングには大きく分けて 「買取型」と「保証型」の2つの種類があり、それぞれのサービスはまったく異なります。
本記事では保証型ファクタリングの概要から、買取型ファクタリングと保証型ファクタリングの違い、保証型ファクタリングのメリットなどを解説していきます。
- 1.保証型ファクタリングの概要
- 1-1.保証型ファクタリングの流れ
- 2.買取型ファクタリングと保証型ファクタリングの違い
- 3.保証型ファクタリングのメリット
- 3-1.貸し倒れリスクの回避
- 3-2.与信審査のアウトソーシング
- 4.まとめ
保証型ファクタリングの概要
保証型ファクタリングとは、売掛金の回収ができなくなった場合に売掛金の回収を保証する保険のようなサービスです。
保証型ファクタリングを活用することで、取引先企業が倒産してしまったり、経営破綻によって支払い能力がなくなってしまったりした場合でも、保証会社が保証限度額の範囲内で保証金を支払ってくれます。
そのため貸し倒れリスクの回避につながります。
また、保証型ファクタリングでは相手の支払い能力などを調査する「与信審査」や、債権を確実に回収するための「与信管理」が行えるのも特徴です。
保証型ファクタリングの流れ
保証型ファクタリングの流れは以下のようになります。
1.利用者がファクタリング会社に対して売掛債権の保証を依頼
2.ファクタリング会社で対象の売掛債権に対して与信審査を実施
3.契約を締結し、売掛金未回収の場合には保証額の支払い
保証型ファクタリングでは、利用者が売掛債権の保証をファクタリング会社に依頼することで始まります。
依頼を受けたファクタリング会社は、会社独自の基準に従った審査を行い、保証を受けられるかや受けられた際の金額などの条件を決定します。
利用者はファクタリング会社から提示された条件が問題なければ契約を締結し、保証料をファクタリング会社に支払い、保証契約を締結する仕組みです。
買取型ファクタリングと保証型ファクタリングの違い

保証型ファクタリングは前章で解説した通り、ファクタリング会社に売掛債権の支払いを保証してもらい、売掛債権の回収不能リスクを回避するサービスです。
一方で買取型ファクタリングとは、取引先との売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金化するサービスのことです。
売掛債権は支払い期限までに日数が空くことが多いため、買取型ファクタリングを活用することで、取引先からの支払いを待つことなく、額面から手数料を引いた金額を得られます。
つまり保証型ファクタリングは「売掛債権の支払いを保証するサービス」、買取型ファクタリングは「売掛債権を買い取ることで早期に現金化するサービス」になります。
保証型ファクタリングのメリット
保証型ファクタリングのメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
貸し倒れリスクの回避
与信審査のアウトソーシング
それぞれのメリットについて解説していきます。
貸し倒れリスクの回避
繰り返しになりますが、保証型ファクタリングは売掛債権の回収が不能になった場合でも、保証限度額の売掛債権の保証が受けられるサービスです。
たとえば自社と大口の取引を行っている企業が倒産してしまうと、その倒産に引っ張られてしまい、自社の経営が立ち行かなくなってしまいます。
また、当然ですが資金がショートしてしまうと処々の支払いができなくなってしまいますので、最悪の場合「黒字倒産」を引き起こす恐れもあります。
保証ファクタリングを利用することでこうしたリスク回避ができるため、連鎖倒産に巻き込まれず、売掛金を回収し、事業を継続できるようになります。
また、売掛先の与信審査などをファクタリング会社に依頼した際に、売掛先への通知は一切ないため、安心したサービスの利用ができます。
与信審査のアウトソーシング
取引を行う際には与信審査を行うのが一般的ですが、中小企業では与信審査まで手が回らないことも少なくありません。
保証ファクタリングを活用することで、与信審査業務をアウトソーシングできるため、業務負担の軽減にもつながります。
また、万が一取引先が倒産してしまった場合でも債権管理の業務負担も軽減できます。
まとめ
保証型ファクタリングを上手に活用することで、売掛金回収のストレスがなくなり、経営に集中できるようになります。
売掛金が回収できなくなってしまうと、自社の資金繰りも苦しくなってしまうため、万が一の事態に備えて保証型ファクタリングを活用していくのがおすすめです。
まずは気軽に利用ができないかを検討してみてください。